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27
Jan

日銀の補完措置発表後株式市場が下落

user 著者 鳥羽賢

18日金曜の日銀の補完措置発表後に株式市場が大きく下落した。

日銀の発表は期待外れだった

18日金曜午後に日銀が金融政策を発表。量的緩和の補完措置として、ETFの購入額を年3000億円追加するなどの政策を発表した。しかしこの内容は市場にとって期待外れであり、発表後に一瞬だけ国内株式市場が上昇した後、大きく下落して終了。日銀の手詰まり感を浮きぼりにした形となった。

今日の展望

今日は午後12時にユーロ圏の12月消費者信頼感が発表されます。

日本225(円)

日銀発表にはネガティブな反応

すでに述べたように18日金曜に日銀が2日間の金融政策決定会合を終えて金融政策を発表。この日の国内株式市場は前場は日経225平均が19,300円から19,400円付近で推移していた。後場になって日銀が金融政策を発表すると、一瞬だけ暴騰し19,869円に。しかしその後は一転して下落し、終値は19,000円を割り込んで18,986円だった。夕方以降の先物の時間もさえない動きで、18,800円台を中心に推移。

米ドル/円

日銀発表後に円高が進行

日銀の補完措置発表は、為替市場にも株式市場と同様の反応をもたらした。前日のFOMC発表を受けたドル高から18日午前中は122円台後半で推移していた米ドル/円だが、日銀発表後に一瞬暴騰し123円台前半になった。しかしその後は円高に転じ、株式市場が終わる頃には122円台前半に。夕方以降もさらに円高になり、夜以降は121円台で推移して先週を終えた。

大豆

南米の天候や政策で上昇続く

大豆の生産地であるブラジルのゴイアス州が、天候の都合で今期の大豆生産見通しを下方修正。これが大豆相場を押し上げた。さらにアルゼンチンで今月就任した新大統領が通貨改革を進めており、それがアルゼンチン産大豆の輸出を拡大させるとの見通しがまだ続いている。シカゴ大豆は18日も上昇し、1ブッシェル=890セント台をつけた。

WTI原油

米石油掘削リグ数増で下げる

米民間企業が、18日に国内石油掘削リグ稼働数を発表。前週比17基増の541基だった。これは5週間ぶりの増加となる。日本時間の18日夜前後に一旦上昇したNY原油は、この統計などの材料から再び下落し35ドル付近になった。アメリカは40年間の原油輸出禁止解除を決定しており、今後は供給過剰感がさらに強まる見通し。

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