27
Jan

日銀マイナス金利導入で金融市場が大変動

user 著者 鳥羽賢

29日の日銀マイナス金利導入発表で金融市場が大きく動いた。

マイナス金利導入発表後円安・株高が進行

2日間の金融政策決定会合を終え、29日の正午過ぎに日銀が金融政策を発表。日銀の当座預金に対し、0.1%のマイナス金利をかけると発表した。この政策は金融市場にとってかなりサプライズとなり、日本の株式市場は大きく乱高下。他国の株式市場や為替市場では、全体的に円安・株高が進行した。

今日の展望

今日は午後10時半にアメリカの12月個人消費支出が発表されます。午後12時にアメリカの1月ISM製造業景況指数が発表されます。

日本225(円)

日銀発表で大乱高下

すでに述べたように、29日正午過ぎに日銀が金融政策を発表。史上初のマイナス金利の導入を発表した。前場は16,900円台で小動きだった日経225平均は、発表直後に17,600円台まで700円ほど大暴騰。その直後に暴落し、16,700円台に。しかしそれからさらに上昇に転じ、終値は477円高の17,518円。稀に見るほどの乱高下を見せた1日となった。

米ドル/円

株式同様に乱高下の後円安に

為替市場も同様に、日銀のマイナス金利発表によって大きく乱高下した。118円台後半で横ばいだった29日午前の米ドル/円だが、日銀発表直後に121円台まで暴騰。その後119円台に一瞬で下がり、次にまた円安に転じるという荒い動きだった。それからは円安基調が続き、30日未明から週明けにかけては121円台を中心に推移。米ドル/円の121円台は約5週間ぶり。

アップル

VR市場参入報道で上昇

最近発表された10~12月期決算は業績が頭打ちであり、かつ1~3月期の業績も減収見通となったAppleは28日木曜に株価が92ドル台まで下落。しかし29日になると、AppleがVR(仮想現実)市場に参入するために極秘でチームを結成したとの報道が流れた。この報道に加え日銀のマイナス金利導入で市場全体の地合が改善していたこともあり、Apple株は3.5%高の97.34ドルで終了した。

貴金属銘柄は日銀発表にも動ぜず

株式・為替市場を激しく動かした日銀のマイナス金利発表だが、先物市場は必ずしも動いたわけではなかった。29日の午前中には1,115ドル付近で小動きだったNY金は、日銀の発表後に一瞬だけ5~10ドル程度に下に動き、すぐに元の水準に戻った。その後も30日朝まで1,115~1,120ドルの狭いレンジのみで推移し、動きはほとんどなかった。また同じ貴金属銘柄の銀やプラチナも、同様に日銀の政策には影響されなかった。

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